配筋図に従い使用する鉄筋の材質・径・寸法・本数・形状を確認し正確に組み立てます。
組立てに際して鉄筋の交点は、結束線にて組み立てます。
定期的(1回/1週)及び、強度別に実施するPC部材と同一の条件で採取した供試体によって確認を行なった圧縮強度の値をもとに、所定の脱型強度判定基準値が得られた時点で型枠から脱型を行います。
脱型に際しては、コンクリートに埋め込まれている脱型用インサート、吊上鉄筋又は上主鉄筋を使用して所定の吊り位置で出来るだけ鉛直に吊上げ、部材に損傷を与えないようにします。
型枠清掃は、ベッド面及び周辺枠の全面にわたって、コンクリートノロや薄膜をケレン棒、ワイヤーブラシ、ヘラ等を用いて丁寧に取り除き、ウエスモップ等できれいに拭き取ります。
型枠の組立はノックピンにより位置決めを行った後、インパクトレンチ、ラヂェットスパナ等を用いてボルトの締め付けを行い、寸法精度が基準値に納まるようにセットします。
型枠に塗布する剥離剤は、噴霧器、ウエス等により均一に塗布し塗りむらの無いようにします。尚、この際に発生した余分な剥離剤は、スポンジやウエスで完全に拭き取ります。
取付用金物は、目視で水平度、垂直度が正確に保持されるようにセット、図面に指示された通りに正確に配置、コンクリート打ち込みの際に移動しないよう型枠に組み付けます。
コンクリート打込みは、埋込金物等がずれたり、動きがないようにして型枠に水平になるよう投入し、徐々に全面均一に打込み締め固めます。
コンクリートの締め固めには、棒状バイブレーター等を使用し、型枠内のコンクリート全体に緊密な締め固めが完了するまで加振します。
PC部材の初期養生は、冬期(外気温10度以下)について、コンクリート打ち込み後、脱型までの時間に所定の脱型強度を確保するために自動温度制御装置により蒸気養生プログラムを実施します。
打設面などの PCa製品と一体化していないコンクリート部分はハンマー等ではつりとった後に、ハイウォッシャーを使い、レイタンスや、主筋に付着したノロ等を入念に除去します。
ストックに際しては、予め調整した地盤上に各種の製品に適した位置にリン木等を敷き部材のたわみ、ねじれ、そり等が生じないよう支持点をそろえ養生します。